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2010/01/31

責任能力・心神喪失状態???

神戸の通り魔、逮捕の男を不起訴…精神鑑定で
2010年1月29日(金)21時49分配信 読売新聞

 神戸市長田区で昨年9月、母娘2人が金づちで殴られ、重傷を負った通り魔事件で、神戸地検は29日、殺人未遂容疑などで逮捕された同区内の無職男(22)を不起訴にした。

 精神鑑定の結果、「統合失調症」とされ、犯行時は心神喪失状態で刑事責任は問えないと判断した。

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加藤被告「間違いありません」=弁護側、責任能力争う方針-秋葉原無差別殺傷

東京・秋葉原で2008年6月、17人を無差別に殺傷したとして、殺人罪などに問われた元派遣社員加藤智大被告(27)の初公判が28日、東京地裁(村山浩昭裁判長)であり、加藤被告は「わたしが犯人であることは間違いありません」と殺傷の事実を認め、弁護側は刑事責任能力などについて争う方針を示した。検察側は冒頭陳述で、「無視されたことへの復讐(ふくしゅう)のため」と動機を指摘した。
 罪状認否で加藤被告は「この場を借りておわびさせてください」と被害者や遺族に謝罪した。
 検察側は冒頭陳述で、加藤被告が交際相手ができない悩みなどを携帯電話サイトの掲示板に書き込み、不満の唯一のはけ口にしていたと指摘。08月5月末ごろから無意味な書き込みをする「荒らし」が多発して居場所がなくなったと感じ、「みんな死んでしまえ」と怒りを募らせたとした。
 事件3日前には、派遣先の工場で作業着が見つからなかったことに激高。掲示板への書き込みに思いやりのある返事がなく、自分の悩みや苦しみが無視されたと怒りが爆発し、大きな事件を起こして存在をアピールすることで、無視した者に復讐したいと考え、犯行を決意したと指摘した。
 犯行当日には、トラックで現場を3回通ったが実行できず、「やらなくてよかった」「何でやれないんだ」と何度も葛藤(かっとう)した上で犯行に及んだとした。
 弁護側は、被告の責任能力には疑いがあると主張。負傷者1人への殺人未遂罪や、警察官への公務執行妨害罪の成立を争うとした。冒頭陳述では「なぜ事件を起こしたのかを明らかにしたい」と述べ、加藤被告の生い立ちや、掲示板の役割に着目する必要があると指摘した。 
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 悲惨なニュースを聞く度にいつも思う。人を殺め、傷つけてもキチガイ知恵遅れと言うだけで責任能力が無いこんな変な法律作った奴は誰だ。被害者の人権はどうなるのだろう???

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コメント

古代メソポタミアのハムラビ法典には、「目には目を、歯には歯を」という責任の取らせ方をさせる記述があったようですが、一方で、加害者が損害賠償できないときには国が代わって被害者救済を行う形になっていたようです。それを考えれば、日本の制度や法体系はハムラビ法典に負けている、と言えそうです。
 
精神的な疾患と罪刑の問題については、明治辺りからどのような形にするか苦労していたようですが、精神科医の鑑定は人によって違っていたりすることも少なくない(それくらい判断が難しい)ようです。ただ、環境が病理を悪化させている例が増えているところもあるようです。普通の人が普通に働いて普通に生活できる社会であれば、病理ももっと改善するし、病理にまで至らない例も多くなるだろうと思います。

投稿: TAC | 2010/02/16 00:07

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