愛の傘
夕立ち
仕事を終え、空を見上げると真っ黒な雲、今にも雨が落ちてきそうな気配だ。持ち帰る傘はあったのだが、でも横着にも傘を持たずに帰途に就いた。夕食の買い物が済み、店の外を見ると土砂降りの雨、稲妻も光っている。時々落雷の音が腹に響く。暫らくの間スーパーの中で雨宿りしてビールを2本開けた。・・・雨が上がったので店を出り、誰も待っていないワンルームへと向かう。するとまた再び土砂降りの雨、仕方なく民家の軒先へ雨宿り。情けないが暫らくの間雨を凌いでいたら、私を見つけた若い女性の方が、「この傘返さなくてもよいから使って下さい。」と、この哀れで見ず知らずの私に真新しい傘を持って来てくれた。感謝の気持ちで一杯。
何と心の優しい人がいるものだと感動した。この大阪に心優しい人がいる。そのことだけで物凄く嬉しくなった。大阪は生き馬の目を抜くところと聞いていた私だったが、大阪に来て約4年、今日ほど嬉しい日は無い。HAPPYな日だ。
会社の女の子とよく会話はするけど、・・・見ず知らずの人間に施しをする。なかなか出来るものではない。傘を貸してくれた人が幸せでありますようにと祈って止まない。
| 固定リンク | 0
コメント
良い話ですね?
話がそこで終ってこそ良い話ですが、できるものならその笠、かえしたいですね・・・?
投稿: アクエリアス | 2008/08/13 23:43
アクアさんへ
最初耳を疑いました。「えっ、ウソー?」でもすぐに感謝の気持ちで一杯になりました。
ご安心下さい。2日後傘が乾いたのでお菓子と一緒にお礼に行って来ました。
今では、大阪もまんざらでもないなあと思いだし始めています。
投稿: 花形 みつる | 2008/08/14 21:22